三郎記念クリニック
三郎記念クリニック
患者さまの声
患者さまの声
N.S様  女性 45歳
「感謝、感謝」

私が透析を始めることになったのは、今から2年前の夏のことでした。体調不良で病院へ行ったらそのまま入院となり、いろいろ検査を受けたところ、それまでに聞いたこともなかった難病と知らされ、その結果、腎臓が機能しなくなっていて、急遽、首からカテーテルを入れ、緊急透析導入したのが始まりでした。
以前は、フルタイムで仕事をしながら、家事・育児と忙しいながらも充実した毎日を送っていました。“健康だけが取り柄”だと言っても良いくらいに病気とは無縁な人生だったので、最初はショックが大きすぎて、入院中はずっと泣いていました。透析の事も何もわからないまま、言われるがまま、されるがままで... これから先の人生、まだまだ長いのにどうしたら良いのかとそればかりを考えて、不安だらけでした。ちょうど2年前の夏と言えば、新型コロナウィルス感染症が感染拡大している最中で、入院中の私は、家族との面会もできず、完全に孤立した感じになり、ネガティブな思考回路からは抜け出すことができませんでした。 “このままでは夫と二人の子供に迷惑をかけ続ける…”と最悪の事しか考えられない状況に追い込まれていました。
不安は募る一方で、解消される間もなく、退院後に通院透析をするためのクリニックに見学に行くことになりました。三郎記念クリニックへは、主人と妹も付き添ってくれて見学に来ましたが、スタッフの皆さんがとても親身になってくれて、直ぐにお世話になることを決めました。とは言え、最初はクリニックでも、不安がいっぱいで泣いてばかりいました。私がつらい思いを吐露した時には、涙ぐんでくれた看護師さんもおられました。そんな私をスタッフの皆さんが励ましてくれ、透析の事を色々説明してくれたり、他愛もない話をしてくれたりと、今ではすっかり馴染んでいます。また、私より年長の透析経験の長い先輩たちが、比較的若い私に声をかけてくださったりと、今では周りの方々に助けていただいたと感謝の気持ちが大きくなっています。
今思い出すと、体調が悪くなり、病院を受診して緊急入院となって、透析を宣告されて、透析のある生活に至るまで、あっという間でした。自分自身の中で消化して受け入れられる状態になる余裕は全くありませんでした。最近、2年近くた経って漸く気持ちが落ち着いてきたなぁと思えるようになりました。家族にも「楽しそうに通院出来て本当に良かった。」と言われるくらいです。 
クリニックで過ごす時間を、「どうせなら楽しもう!」と気持ちを切り替えて、今まで見ることのなかったお昼のドラマ(暴れん坊将軍)を見たり、好きな音楽(BTSとか)を聴いたりしています。
周りの皆さんにも感謝していますが、やはり、一番は“家族にささえられているなぁ”と実感しています。以前、夫に「こんな病気になってしまって、ごめんね。」と話した時、夫から「こんな病気にさせてしまってゴメン。」と謝られました。子供たちからも「週3回透析を受けさえすれば、元気に生きていけるのだから、心配ないやん。」と励まされ、もうこれ以上家族に心配させてはいけない!家族のために泣き言を言わずに頑張って生きていこう!と心に固く誓いました。
そして今は、ただただ、周りの皆さんに感謝です。そして何よりも家族に“感謝、感謝”です。